奈緒子(26)
日本陸連から強引な短距離転向の勧誘を受け、軽井沢で行われるリレー日本代表選抜選考を兼ねた強化合宿へ招かれた雄介。
桧山をはじめとする日本を代表する短距離ランナーたちは、突然やってきた短距離は素人の雄介に強い拒絶反応を示していたが、雄介の実力を目の当たりにして驚異に感じだしていた。
ヨーロッパ選手権代表選抜合宿の最終選考会を待たずして、故郷・波切島へ戻った雄介は、監督代行・本田の指導の下で行われている、波切島高陸上部の地獄の夏合宿に参加。
そこへ、雄介を選抜合宿に連れ戻そうと桧山がやって来た。
しかし戻る気のない雄介は、島で仲間たちと走り続けることを選ぶ。
雄介にボクシングの才能があると感じた荒井は、キャンプ最終日に行なわれる打ち上げトレーニングに雄介を誘った。
そこで雄介が見たのは、普段のとぼけた荒井ではなく、己を極限にまで追い込んだ闘士の姿だった。
彼の言う打ち上げとは、自分より上の階級の猛者6人を相手にするスパーリング。
順番に挑んでくる相手全員を倒すか、自分が倒されるまで続く真剣勝負だった。
腰を痛めている宮崎の治療に必要な海水を採取しに、舟で海へ出た雄介、本田、そして権じい。
海水の採取は無事に終わり、3人は島へ戻ろうとするが、途中、荒波で舟が大きく揺れ、本田が海へ放り出されてしまう。
激しい潮の流れに巻かれ、海中深くへと沈んでいく本田。
雄介は本田を助けようと、海へ飛び込むが……。
各県の精鋭がそろう、全国都道府県対抗駅伝大会。
長崎県代表チームの第一区を任された吉崎は驚異的なスピードで走り、序盤で先頭に立つ。
これは明らかなオーバーペースだが、吉崎は自分でその事に気づいていない。
そのため中継所まで残り2kmというところで、ついに脱水状態で倒れてしまった……。
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